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象と眠る、タイで一番贅沢なキャンプ

「あなたはこれまで、とっても素晴らしくて、完全に別世界で、言葉にならないほどの旅行をしたことがありますか?目を閉じると、まるで夢のように感じられる旅行で、そこでの数日間を再び語るとしたら、自慢してるみたいに聞こえちゃうくらいの?」(トラベルサイト「ファゾム」のコメントより抜粋)

それはまさに、ゴールデン・トライアングルのフォーシーズンズ・テンテッド・キャンプへの旅行の後の、私の心境にピッタリの表現でした。そこは、タイと、ミャンマーと、ラオスが隣接した国境にある、壮大な丘と大草原の、エキゾチックな竹のジャングルです。キャンプは、そこから離れた所にあるうちのひとつで、あまり人が踏み込まない、神秘的的な雰囲気の場所にあります。密集した竹林と、蒸し暑く青々とした草木のある、曲がりくねったレンガの道沿いに、15個のテントが、完璧に一定間隔で並んでそびえたっています。

尊敬に値する動物がいるとすれば、それはタイにいる象です。象は、古代からの文化的象徴で、王家と財産のシンボルでもありました。最近では、この強く、穏やかで、優しい巨人は、チークの森から材木を輸送するため、バンコクの汚らしい通りを歩かされるなど、王家とは無縁の作業をさせられています。虐待された象は、ゴールデン・トライアングル・アジアン・エレファント・ファウンデーションに救出され、テンテッド・キャンプのような平和な聖域に移されます。そこではゲストが、象に命令を出したり、乗ったり、餌を与えたりすることができます。

曲がりくねった道を下ると、、森の奥深くに、かやぶき屋根のスパ(基本的にあばら家)があります。そのスパでは、地元産のハーブや、野生の竹の茎を使った、Ruak Ritual という様式のマッサージが受けられます。小さなプールに軽くつかる前に、風や鳥の声など、自然の音で、自然とリラックスできました。ジャングルのギフトショップとして知られるトレーディングポストには、ゴールデン・トライアングルの素晴らしい工芸品があります。ドイ・トゥン・ローヤルプロジェクトの商品、象のトレーナー(象使い)の奥さんたちの作った、シルクのスカーフ。象がモチーフのガラス製品。(間違いなく、旅行で飲んだり食べたりするのに使います。)クラシックなランドロバーの小型コレクション。私のように、奥地の素晴らしいサファリトラックのコレクションを愛する者には、たまらないでしょう。

野外のノン・ヤオ・レストランで朝食を終えた私は、象のカップルがおやつを食べるため、立ち止まるのを待っていました。かわいらしい象たちは、私の手にあるバナナを、鼻を使って優しく取り、ムシャムシャと食べました。象たちはバナナ以上に好きな物がないようでした。

そのレストランは、タイ料理、ラオス料理、ミャンマー料理、そして西洋料理を出してくれます。ランチでは、カオ・ソーイが気に入りました。カオ・ソーイは北部の料理で、マッサマン・カレーを彷彿とさせるものでした。少し甘くて、チキンが添えてあり、バリバリいう麺が上に乗っています。夢に描いたような、癒しの料理です。ディナーには、伝統的な北部のスタイルの肉、そして酸っぱい豚骨風味の発酵米からできた麺を食べました。さわやかな白ワインとの相性は完璧でした。

テントは、地元の丘にいる民族にちなんで、フローラ、そしてファウナと名づけられました。私は12番のヒルトライブテントに泊まりました。メインエリアからのエキサイティングなウォーキングでは、インスタグラムに投稿するのに、とてもピッタリな感じのつり橋を渡ります。デザイナーのビル・ベンズリーがデザインした、一連の田舎の贅沢なアフリカ風サファリテントは、北部のタイの村の一部として栄えました。木材とレザーでできていて、19世紀の植民地の探検家の居住地(ピーター・ビアード、インディージョーンズ、カレン・ブリクヤン辺りを想像してください)と繋がっています。すべてのテントは、それぞれかすかに違った色と装飾がなされています。

内部の様子は、温かみのある黄色が自然の木に溶け込んでいて、象のモチーフがそこかしこにあります。例えば、風呂の蛇口は象の頭の形をしていて、シンクのレバーは、象の牙の形です。ベッドは、フォーシーズンズのカスタムとして有名なマットレスと、ホワイトリネンが敷いてあります。薄い天蓋からは後光が射していて、ポップなピンクの装飾用クッションがあります。

午後いちでテラスに出た私は、冷たいシンハービールのボトルを飲み、ボールに入った、フワフワでしょっぱいタイの伝統料理、ポークスクラッチングを食べてすごしました。一日の終わり、眠りにつく頃には、コオロギの音色が、円形模様の象のファンの振動音に、かき消されていました。朝は、ラオスとミャンマーの青々とした草原に、再び降り出したレインシャワーの音と、小鳥の声で目覚めました。

本当の意味での、この場所のマジックとは、栄誉ある動物たちとの、純粋で、忘れられないふれあいでした。テンテッド・キャンプ・ゴールデントライアングルは、堂々とした象たちのジェラシックパークさながらでした。この旅行のみならず、おそらく私の人生におけるハイライトは、半日の象使いになる訓練でした。私は、3種類の象ののぼり方と、象のだらりとした耳の後ろに、自分の足を押し込む方法を教わりました。そして基本の指令の方法も習いました。前に進め(パーイ)、曲がれ(baen)、止まれ(ハオ)、後ろへ下がれ(ソーク)などです。ソーク(びしょ濡れ)についていえば、もし私のように、59歳の、Thang Kamといあわせた場合、暑い中、鼻のホースで水をかけられ、口から水を飲ませるのは、最高の幸せでしょう。象たちは、胴体をあげて、水を浴びせることで、感謝の気持ちを表してくれます。

この場所にとってうってつけなのは、自分の冒険小説の第一章の、最初のインスピレーションを必要としている人です。

象たちの栄光を、あとにすべきでしょうか?もしそうなら、小型のボートで、ルアク川のキャンプをくだり、メコン川に行くといいでしょう。その場でエンジンを切って浮かんでいると、3か国の中央に出ます。最終的には、小さなメーサーイ村の、タイのフードマーケットに着きます。新鮮な肉があり、商人たちはムエタイ・キックボクシングを眺めています。道を下ると寺があり、地元商人が、柄のある陶器を売っています。近隣のアヘン美術館では、荒廃した麻薬の歴史と影響力の説明してくれます。しかし、どこにも行く必要がなければ、ただそこにいてください。

タイで一番の楽しみ!アナンタラでのエレファントポロ

私がエレファントポロというものを知って以来、約10年が経ちます。そこにはずっと行きたかったですし、行かないわけにはいかないでしょう?そのスポーツは、純粋にバカげた楽しみのように聞こえますが、大義名分があって行われています。

毎年恒例のキングス・カップ・トーナメントは、アナンタラホテルが14年間、スポンサーを続けています。初回はバンコクで行われました。(かつてはアナンタラホアヒンホテルで開催され、今では首都にある、アナンタラリバーサイドホテルという、素敵なホテルで行われています。)この奇妙なゲームの収益を折半するのは、とどまることを知らない数の関係者と、真面目な基金調達者です。トーナメントは、90年代後半にこのスポーツを復活させることを思いついた、ポロのプレーヤー、博愛主義者、そして、スポーツファンの人達といった、出資者の保証に沿うものです。

国際的なプレーヤーは、主にプロのホースポロのプレーヤーです。しかしニュージーランド出身で、ケンカっぱやい、初期のラグビーチーム、オールブラックスや、地元のゲイの人気チーム、タイの象使いの後ろに乗り、象を操る人などです。彼らは2mもの長さのマレットを振り回します。素早さが求められるゲームではありません。しかしプレイヤーが、象の両側から遠くへ傾いて、足に当てることなくボールを叩き落とすのは、妙にエキサイティングです。(タイを訪れ、アナンタラホテルのゲストとして、私はトーナメントに参加しました)。

象の福祉についての明記。ゲームのルールが、すべて太字で書かれ、プリントされています。「象の健康と福祉は、重要事項であり、象の虐待はもっとも重い反則と見なされます」
アナンタラホテルの長期にわたる保護ディレクター、ジョン・ロバーツは、レギュラー審査員として、毎回ゲームに立ち合っています。象が乗り気でないと気づいたとき、彼がゲームを中断させたのを見たことがあります。

エレファントポロは、1回戦の半分が、7分ごとの、2回で構成されています。そして象は、ハーフタイムで交代します。今年のトーナメントでは、20頭の象が使われました。象たちは象使いから借りたものです。さもなければ、象は旅行者のトレッキングキャンプで、毎日10時間から12時間働かされたり、短いチェーンにつながれつづけ、村では十分な食事を与えられないそうです。トーナメントは象にとって、これまでの中でもベストな待遇なのです。1日約28分のフィールドで、
長い休憩を与えられ豊富な食事とメディカルケアを受けられます。象のブランチは、動物が草を食べる長いテーブルにどっさり積まれた、野菜、パイナップル、サトウキビなどです。それはオープニングデイのハイライトの光景です。

初年度以来、トーナメントは、1300万USドル以上でまかなわれています。それらはすべて、アジアと、最近はアフリカの、象の保護プロジェクトにより、徹底的に低コストで考案されました。その中に、自閉症の子供たちへの、エレファント・セラピーなどがあります。

タイのずっと北部にある、ゴールデン・トライアングルで、アナンタラが行ってきた仕事について補足したいと思います。ゴールデン・トライアングルは、ラオスやミャンマーとの国境に位置しています。60部屋のキャンプは、アナンタラ・ゴールデン・トライアングル・リゾートを特徴づける観光スポットです。2003年に、素晴らしいデザインを兼ね添えてオープンし、0.65平方kmの竹の森や、田んぼ、料理教室、豪華なスパ、そして二つのレストランがあります。ほとんど重要ではありませんが、そこの目玉は、毎朝、若い象がロビーを歩いていることです。すべて込みのパッケージには、30頭くらいの動物がアナンタラのエレファントキャンプに住んでいて救出されたという内容のセッションも含まれます。動物たちは象使いと一緒にいて、象使いの暮らしも、キャンプでまかなわれているそうです。

伝統的には、動物とのふれあいは、象使いの訓練という形をとります。ゲストは、象を操る基本のコマンドを学べます。そして、ゲストは旅行者用のひどいかごに座って乗るのではなく、鞍なしで象の方にまたがり、トレッキングに出かけます。象たちがどれだけ賢い動物なのかが、それですぐにわかります。昨年、リゾートは、Walking with Giants experienceという催しを追加しました。それはゲストが、ゆっくりトレッキングに出かけ、象が象らしくしているところ――ありえないくらいたくさんのブランチを食べたり、互いに川の中でじゃれあうのを見られるというものでした。